Q2　運動不足解消に役立つ？

Q2　運動不足を感じています。普段ほとんど運動しておらず、これではいけない、運動不足解消に何かしたい、と思っているのですが、どうでしょう？

 

A2　フェルデンクライスメソッドは自分のペースで無理なく動きますので、普段運動をしていない方でも安心して取り組めると思います。そして、無理なく無駄なく動く、がんばらずにしなやかに動く、自分らしくナチュラルに動く、そういったことができるようになります。
 

　一般に『運動不足解消』というと、

 

・筋肉をしっかり動かしたという感覚を得たい

・しっかりと汗をかきたい

・（肉体的に）キツイ感じの運動をやりたい

 

というイメージがあると思います。こういったことを期待してご参加された場合には、少々物足りなさを感じるかもしれません。フェルデンクライスメソッドは運動量や運動強度（注1）を目的としているものではないからです。

 

　現時点で体力に自信のある方や普段からしっかりと身体を動かしている方が、運動量や運動強度を稼ぎたい場合には、むしろランニングや筋トレ（いずれもある程度以上の運動強度）、あるいはラン系・ジャンプ系のステップが入ったコリオのエアロビクスダンス等の方が、ご自身が求められている運動の目的に合っていると思います（注2）。

 

　普段あまり運動を実施されていない方の場合、フェルデンクライスメソッドはきっかけとして取り組みやすいメソッドの一つであると思います。そして生活の中で身体を動かすことを上手に取り入れていくことができ、もし「もう少し運動量を稼ぐような運動もしてみたい」「運動強度の高い運動にも取り組みたい」、そういった状況になれば、上記のような運動も無理なく取り入れていっていただくといいのではないかな、と、思います。
 

（注1）運動強度：運動刺激の強さ。
　　　　　走るスピード、心拍数、筋力の強さ、

　　　　　座位安静時の何倍か、など

　　　　運動量＝運動強度×運動時間

 

（注2）ではフェルデンクライスメドッドは普段バリバリ身体を動かしている、例えばアスリートやダンサー、パフォーマー等の方々に役立たないのか、というとそうではありません。そこで求められる動きの質、その人に必要な動きの質、を取り扱うレッスンがあります。

要は何を目的にしているか？目的が何なのか？によるのです。