フェルデンクライスメソッドのトレーニングコース(プラクティショナーになるための学校)の生徒だった時に、ATM(*)で「小さな失敗を繰り返しながら自分にとってのベストな動きを探す」ことは、私にとって、とても新鮮でおもしろい、楽しい体験でした。そして「これって一種の問題解決学習なんじゃないの?」と思いました。学生時代にとっていた教職課程の授業(記憶に自信がないですが、たぶん『教育学概論』)で、「課題解決学習」「問題解決学習」という言葉を習ったことを思い出しました。そしてフェルデンクライスメソッドのATMを行いながら新鮮に感じた、“自分で試行錯誤しながら自分なりの答え(正解?)にたどり着く”…こういう学び方が本当の意味での“学び”になるんじゃないか、と、感じたものでした。
しかもフェルデンクライスメソッドは“実際に身体を使って動きながら行う”といった点がやはりユニークというか、大事なところだと思います。いわゆるそういった試行錯誤を“身体を使って”行っていく、その過程自体が“身体で覚える”“身体で覚えていく”ということになります。頭の中だけ/理屈だけでわかった気になる、というものとはひと味違うのではないかな、と思っています。理屈だけでわかった気になったものより、身体を使いながら覚えたものは、忘れません。
*ATM
フェルデンクライスメソッドのグループレッスン形式のことです。
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https://www.feldenmasui.com/28056.html