やっと、『先生は見本を見せません。そうすると…3』にたどり着きましたw
以前、
2018年1月30日(火):先生は見本を見せません
https://www.feldenmasui.com/86587.html
で、
通常の運動や体操のクラスでは、先生が実際に動きやポーズを行って、生徒はその見本を見てマネをする、というスタイルがほとんどだと思います。運動教室や体操教室と言うと、みなさん、そのようなスタイルをイメージすると思います
と書きました。
そのような場合、まず、先生の見本を目で見た、目から入ったその視覚情報は後頭部にある脳の視覚野に送られて、そこから脳の必要な場所に情報が送られ、実際に身体を動かしていく運動のプログラムが作られて身体の各部位へ指令が出されることになります。もちろん言葉での説明もありますが、視覚情報が主な手がかりになってきます。
しかしフェルデンクライスメソッドのレッスンでは、先生は見本を見せずに、言葉で動きの指示を出します。そうすると生徒はまず耳から情報を得ます。音としての情報が耳から聴覚野に入り、それから音の内容を分析して、どのように動くか自分でイメージを作り、そして身体をどう動かすかのプログラムを作って身体の各部位へ指令を送ることになるわけです。
通常の運動や体操のクラスとフェルデンクライスメソッドのクラスとでは、運動を行うために手がかりとなる情報を主に何に頼っているのかというところで、視覚情報なのか聴覚情報なのかという違いがあり、情報を受け取ってから実際身体を動かすまでに使用する脳の回路も異なってくる、と思います。